SIGMA fp 魔改造の道 <コンパクトUSB給電編>

SIGMA fp をUSBバッテリから電源供給する「スッキリしたケーブル長のコネクタ・アダプタを、ハンダごてを使わずに改造する」記事です。
! メーカの動作保証外の製品、改造を紹介する記事です。本改造に伴う一切の故障、不利益について、当方はいかなる責任を負いません。ご自身の責任のもと、実施してください。
まずは、先人の歩みに感謝です。THE GUILD の Go Ando さんが制作過程を残し忘れたとのことで、みなさんの参考になればと思い、私の過程を残しておきます。
ついにここまでダウンサイズした
— Go Ando / THE GUILD (@goando) May 11, 2020
めっちゃコンパクト#SIGMAfp pic.twitter.com/ADzPIR7MKH
背景
最近、最高のフルサイズデジカメ SIGMA fp が Web カメラとしても注目されています。以下のように、いくつも記事が書かれています。
「20万円の高級ミラーレス「SIGMA fp」をWebカメラにしたら最高すぎた! – INTERNET Watch」
「ミニレポート:SIGMA fpで、レンズ交換式Web会議に挑戦 14mmから200mmまでやってみた 接続・設定の手順解説も – デジカメ Watch」
しかし、悲しいかな。fp のバッテリーの保ちはそう良くありません。仕事とプライベートで何時間も打ち合わせをする際には、予備バッテリーがいくつあっても足りません。タイムラプス撮影する際にもバッテリの長寿命化は課題となります。
ですから、外部から長時間電源供給する手立てを考えましょう。SIGMA 純正の ACアダプタ「SIGMA AC ADAPTER SAC-7P (Azmazon)」は良い品ですが、コンセントを確保しなければならない点が惜しいところです。すきな所に置くには延長ケーブルなどが必要になり面倒です。
USB充電器から給電できれば、取り回しが楽になります。SIGMA fp のバッテリは規格化されたものを利用しているため、サードパーティ製品のコネクタ、USBアダプタがいくつか出回っています。


このサードパーティ製品を調達しました。純正品のバッテリと同じ DC 8.4 V に昇圧してくれるACアダプタになります。かなりコンパクトです。ケーブルはおよそ 1 m とそれなりに長いです。ケーブルを面ファスナでまとめても良いのですが、せっかくですからスッキリさせましょう!
というわけで、めくるめく魔改造の道へようこそ。
メーカ保証外。なんと淫靡な響きでしょうか。
分解
さっそく分解していきましょう。まずはバッテリケースから。

…スッカスカ!気合いで蓋を外したら、プラスチックのツメが割れました。戻す際には接着剤を使わざるをえなくなりました。みなさん気をつけましょう。

気を取り直して丁寧な仕事をしましょう。カッタナイフを差し入れてアダプタを開きます。

昇圧回路はかなりコンパクトです。
再構築
ケーブルの黒い被覆を剥がしてバッテリケースの中に詰め込んでみます。

スパゲッティです。そしてギリギリ入り切らない。こんなに詰まっていては熱問題も深刻そうです。

この接続部も邪魔ですね。

仕方ありませんので、それぞれの導線を短く切って、被覆をはぎ、より合わせます(画像では赤い導線)。導線が他の場所に触れるとショートして故障につながりますので、より合わせた後は剥いだ被覆を被せ直します(画像では黒い導線)。
本来はハンダごてを使って点接点から面接点にすべきですが、コロナ禍で会社に置いてあるコテを取りに行けなかったので、より合わせるだけで我慢します。
DCコネクタケースに収納してみます。良い感じですね。あとは(プラスチック用の接着剤を利用して)蓋をして完成です。

終わりに
いかがでしたでしょうか。
SIGMA fp の魔改造「コンパクトなUSB給電編」は以上となります。
写っている USB バッテリは使い込んだ古いものなのですが、それでも日中 SIGMA fp をつけっぱなしでもバッテリは保ちました。すばらしいです。
USB充電器は本体や卓上三脚にくくり付けると、さらに機動性が上がり便利ですのでオススメです。
それでは、みなさんのSIGMA fp ライフに幸あれ。
