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SIGMA fp 魔改造の道 <コンパクトUSB給電編>

SIGMA fp をUSBバッテリから電源供給する「スッキリしたケーブル長のコネクタ・アダプタを、ハンダごてを使わずに改造する」記事です。

! メーカの動作保証外の製品、改造を紹介する記事です。本改造に伴う一切の故障、不利益について、当方はいかなる責任を負いません。ご自身の責任のもと、実施してください。

まずは、先人の歩みに感謝です。THE GUILD の Go Ando さんが制作過程を残し忘れたとのことで、みなさんの参考になればと思い、私の過程を残しておきます。

背景

最近、最高のフルサイズデジカメ SIGMA fp が Web カメラとしても注目されています。以下のように、いくつも記事が書かれています。

20万円の高級ミラーレス「SIGMA fp」をWebカメラにしたら最高すぎた! – INTERNET Watch

ミニレポート:SIGMA fpで、レンズ交換式Web会議に挑戦 14mmから200mmまでやってみた 接続・設定の手順解説も – デジカメ Watch

SIGMA fpをWEBカメラ化し、活用していくための留意点|青木 優 | MATCHA Inc.|note

しかし、悲しいかな。fp のバッテリーの保ちはそう良くありません。仕事とプライベートで何時間も打ち合わせをする際には、予備バッテリーがいくつあっても足りません。タイムラプス撮影する際にもバッテリの長寿命化は課題となります。

ですから、外部から長時間電源供給する手立てを考えましょう。SIGMA 純正の ACアダプタ <SIGMA AC ADAPTER SAC-7P (amazon)> は良い品ですが、コンセントを確保しなければならない点が惜しいところです。すきな所に置くには延長ケーブルなどが必要になり面倒です。

USB充電器から給電できれば、取り回しが楽になります。SIGMA fp のバッテリは規格化されたものを利用しているため、サードパーティ製品のコネクタ、USBアダプタがいくつか出回っています。

このサードパーティ製品を調達しました。純正品のバッテリと同じ DC 8.4 V に昇圧してくれるACアダプタになります。かなりコンパクトです。ケーブルはおよそ 1 m とそれなりに長いです。ケーブルを面ファスナでまとめても良いのですが、せっかくですからスッキリさせましょう!

というわけで、めくるめく魔改造の道へようこそ。
メーカ保証外。なんと淫靡な響きでしょうか。

分解

さっそく分解していきましょう。まずはバッテリケースから。

。。。スッカスカ!気合いで蓋を外したら、プラスチックのツメが割れました。戻す際には接着剤を使わざるをえなくなりました。みなさん気をつけましょう。

気を取り直して丁寧な仕事をしましょう。カッタナイフを差し入れてアダプタを開きます。

昇圧回路はかなりコンパクトです。

再構築

ケーブルの黒い被覆を剥がしてバッテリケースの中に詰め込んでみます。

スパゲッティです。そしてギリギリ入り切らない。こんなに詰まっていては熱問題も深刻そうです。

この接続部も邪魔ですね。

仕方ありませんので、それぞれの導線を短く切って、被覆をはぎ、より合わせます(画像では赤い導線)。導線が他の場所に触れるとショートして故障につながりますので、より合わせた後は剥いだ被覆を被せ直します(画像では黒い導線)。

本来はハンダごてを使って点接点から面接点にすべきですが、コロナ禍で会社に置いてあるコテを取りに行けなかったので、より合わせるだけで我慢します。

DCコネクタケースに収納してみます。良い感じですね。あとは(プラスチック用の接着剤を利用して)蓋をして完成です。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
SIGMA fp の魔改造「コンパクトなUSB給電編」は以上となります。

写っている USB バッテリは使い込んだ古いものなのですが、それでも日中 SIGMA fp をつけっぱなしでもバッテリは保ちました。すばらしいです。

USB充電器は本体や卓上三脚にくくり付けると、さらに機動性が上がり便利ですのでオススメです。

それでは、みなさんのSIGMA fp ライフに幸あれ!

SIGMA fp shots digest 2020 CW14

今週も近所を散歩しつつ、しかし着実に成果が見える何かに取り組んでいないと気が滅入りそうだと思い始め、なぜかプラモデルを作りはじめました。

1/144のガンダムRX-78 HGを仮組み。来週はヤスリがけして、再来週には塗装しようと考えています。最近のガンプラのプロポーションの美しさや可動域の広さには驚かされました。

そして、今週はpanpanyaさんの新刊「おむすびの転がる町」が心の支えになってくれました。panpanyaさんの作品は身近な物事に対する着眼点と表現の緩急が冴え渡っており、また暖かく不思議な物語が好きで、既刊も含め何度も読み返しています。


SIGMA fp shots digest 2020 CW13

春になり暖かくましたが、COVID-19のせいで人の多い場所にはでかけられません。日々近くを散歩して、SIGMA fpで写真を撮影して気を紛らわせています。


SIGMA fp の不便益(SIGMA fpフェス 2020春 感想その1)

2019年10月、それまで世の中に存在しなかった、まったく新しいコンセプトのカメラが発売されました。

SIGMA fp です。

発売すぐ購入し、すっかりその魅力にとりつかれています。ですが、なぜSIGMA fp で撮影することがこんなに楽しいのか、うまく言語化できずにいました。そんな折、SIGMA fpフェス 2020春 というイベントに参加させていただきました。

安藤剛さん(@goando)のゲスト講演(SIGMA fp が変える世界|Go Ando / THE GUILD|note)を聴いて、大いに共感するとともに自分の思いの輪郭が見えてきました。考えを書き留めていきたいと思います。

不便益

SIGMA fp の何が、こんなにも魅力的なのか?
思い至ったのは「不便益」という言葉です。

不便益。馴染みの薄い言葉かもしれません。
京都大学の川上浩司教授らが提唱している概念です。(※ ご所属に誤りがありましたため修正しました。2020/02/27)その定義を引用しますと、

不・便益ではありません。不便の益 (benefit of inconvenience) です。
不便で良かったこと、ありませんか?
便利とは,手間がかからず,頭を使わなくても良いことだとします. そうすると,不便で良かった事や,不便じゃなくちゃダメなことが,色々と見えてきます.富士山の頂上に登るのは大変だろうと,富士山の頂上までエレベーターを作ったら,どうでしょう.よけいなお世話というより,山登りの本来の意味がなくなります.[from 不便益って?|不便益システム研究所]

さて、SIGMA fp の何が不便だと感じたのか?
それらはどんな益を生んだのか?

公式サイトを読むと、SIGMA fp は3つのコンセプトを実現する革新的なカメラとあります。

  1. Pocketable Full-frame
  2. Scalable
  3. Seamless

たしかにこれらを見事に実現しているのですが、そのため他のカメラが当たり前に搭載している機能を潔く捨てたり、外部に切り出したりしています。

まず、エントリーレベルのデジカメやスマホだって搭載している手ぶれ補正機構を、SIGMA fpは搭載していません。うっかりスマホのように撮ろうとすると、容易に手ぶれします。カメラを正しく構えて撮らざるをえない場合が増えます。
レンズを左手で下から添えて両脇を締めてカメラを持ちます。ビューファインダーも備えていないので、頭蓋骨を支点にできません。手ぶれが起こらないように慎重に、呼吸を整えて、写すべきその一瞬を待ち構えます。

次に、軽量性を重視して物理シャッタを搭載していません。つまり電子シャッタのみでの撮影となります。電子シャッタは移動体に弱いし、特に屋内撮影ではシャッタ速度に注意しないと、フリッカ(縞模様)が発生します。F値、ISO感度、シャッタ速度、輝度補正といった各パラメータのバランスを整えて、さらに手ブレも抑えてからでないと、まともに撮影できません。

さらに、SIGMAの愛好者が口酸っぱく言う「Foveonセンサーではない」という点も挙げられます。当然、FUJIFILMのX-transセンサでもないわけで、搭載しているのは一般的なベイヤ型センサです。ローパスフィルタレスでもあります。このため色は補間されますし、色モアレが発生する場合もままあります。

「Scalable」とは「変幻自在の拡張性」ということで、実際、動画のとおり、かなり高いハードウェア拡張性が提供されています。被写体を見つけてからカメラを構えるまでの間に各パラメータをどう整えるかだけでなく、そもそも持ち出す前にどんな装備にするかといった事前計画まで存在する(しかもその変数域がかなり広い)のですから、脳がさばききれないほど変数が多ければ、その確定に時間がかかります。

ことほど左様に、SIGMA fp は現代のカメラとしては手のかかる機種だと思います。

成長という益

しかし、思うのです。
これは「SIGMA fpに育てられているのではないか?」と。

自動車に例えると、MT車が最高でAT車はダメだ、と言っているわけでは無いのです。AT車だけしか運転したことがないという状況ではドライビング技術の更なる向上は難しいので、MT車で技術を磨くべきではないか、と申しているのです。

「型無しと型破り」の概念にも通じるものがあるでしょう。
また「守破離」にも近いかもしれません。
他にも「無知の知」や、「学習ステップの4つのA」なども挙げられます。

私は写真撮影において、AT車しか乗ったことがない、補助輪付きでしか自転車を漕いだことがない人間だったのです。SIGMA fpと共にクラッチを切り替える感覚を学び、ふらつき転ぶ体験を通して、シャッタを切るその一挙一投足、裏側に潜む事象を意識できるようになりました。シャッタの役割は何か。センサは何を捉えているのか。モアレは何故発生するのか。そもそも、光を捉える写真とは科学的に何が起きた産物なのか。一連の現象の原理原則を、実体験を伴って学んでいます。

シャッタを切るたびに学習が加速します。カメラの扱い方や構え方、呼吸の整え方といった姿勢も身についていきます。デジタルカメラの仕組みや得手不得手というものを、骨身にしみて体感するのです。

写真を撮る行為の奥深さを学ばせてくれたのがSIGMA fpなのです。

なお、AT車にも利点は多いわけで、MT車を理解したあとならば、素早く適切に乗り分けられるように成っていると期待できます。掌握した選択肢が広がれば、自分や環境に適した策を打てるようになります。

SIGMA fp はその Scalablity の高さゆえに、カスタマイズすれば上述のデメリットはだいたい回避できます。例えば、手ぶれ補正付きのレンズを装着すればいいですし、ビューファインダもオプションでつけられます。フリッカ抑制機構もありますし、三脚を使うなりライティングを気をつけるなりすれば、フリッカは避けられます。

今はまだ、自分に補助輪がついていたんだと認識して、やっと片方の補助輪を外せそうかな?というレベルです。このSIGMA fpとともに、私はまだまだ成長できるのだ、とワクワクしています。(電子シャッタの特性を生かした表現も楽しそう、と最近考えています。)

最後に

不便益 という観点から SIGMA fp への愛をまとめてみました。

安藤さんは SIGMA fp の特徴の1つとして透明感という言葉を挙げています。SIGMA fp のインタフェースは素晴らしく、たしかに様々なノイズが可能な限り取り除かれています。被写体と自分の間からカメラの存在は微かとなり、撮る・撮られるという行為や意図に集中できます。そして「今だ捉えよ」と小さい筐体が諭してくれている気がするのです。不便であっても、よき指導者であり、よき相棒である、優れたインタフェースであることが大切です。

カメラはスマホで十分だという人も増えてきた現代において、撮影する一連の動作を意識させられるカメラが発売されたということは、重要な事ではないでしょうか。

そもそもの大前提として、画が好きになれなければ、付き合っていきたいと思う魅力がなければ、転んでも立ち上がってまた挑戦する意欲は沸きません。

この点において、もう完全に一目惚れなのです。筐体の美しさや軽さも筆舌に尽くしがたいものがあります。撮ってよし、持ってよし、そうでないと日々持ち歩いて成長することはできません。

SIGMA fp で撮影した、最近のお気に入りの写真を載せておきます。

みなさまも、SIGMA fp をどこかで手にとって撮ってみてください。その体験にきっと恋に落ちてしまうことでしょう。


SIGMA fpを購入したら、SmallRig ノブ付き1/4インチネジ も買おう!

昨年、SIGMA fpというカメラを購入しました。
フルサイズなのにとても軽い。軽いから毎日持ち歩いても平気。
だから、どんどん写真を撮って、どんどん写真が好きに、あわよくば上手くなっていく、という好循環!

カメラ自体のレビューは、後日にとっておくとして、
今回は、SIGMA fpと絶対合わせて買いたいアクセサリー

を紹介します。
SIGMA fpでの生活が劇的に改善しましたよ!


SIGMA fp 高い拡張性の落とし穴

SIGMA fpは、拡張性の高さと本体の軽量化のバランスに成功した見事な製品です。
不要な機能はどんどん拡張アクセサリに切り出しています。
そのため、ストラップホールすら取り外せますし、ホットシューも後付けとなっています。

実は、このストラップホールとホットシューの関係が厄介です。
本体向かって右側のストラップホールを取り外さなければ、ホットシューを取り付けられないので、

  1. 軽快に持ち歩きたいときはホットシューを外して、ストラップホールをつける。
  2. ホットシューをつけたいときは、一旦ストラップホールを外して、ホットシューをつける。
  3. ホットシューをつけてさらにストラップホールが欲しいときは、ホットシューにストラップホールをつける。

といった状況を行ったり来たり。
何度もストラップホールのネジを着脱することになります。
なんて手間!!
(そのうちネジ穴がバカになってしまいそうです。)

ホールについている純正のビスは、コインで開けることを想定したデザインなのですが、
キャッシュレスの時代、外出していたら特に、そうそうコインを持っていないのです。
外したいとき、また逆に甘く締めてしまっていて不意に外れてしまったとき、なんとかしたいものです。


救世主「SmallRig ノブ付き1/4インチネジ」

ここで紹介するのが、SmallRig |1/4インチネジ(Amazon)
純正ビスを差し替えるだけで、こんなに簡単に脱着できるようになります!

ノブをたためば、動画のようにストラップホールの回転に影響はほぼありません。

これで、最軽量フルサイズ機から、ストロボ撮影トライポッドへの変形もあっという間です!


ちょっとダメだし

フィニッシュが甘々です。

特にノブ部。組み立て時の傷がついていたり、メッキ塗装が甘かったり。
純正のビスの美しさと比較すると、すこしみすぼらしく感じます。


他の使い方(Peak Design製品にもぴったり)

カメラ愛好家から絶大な信頼を得ているpeak designのCAPTUREシステム。

これもコインか六角スパナを持っていないと脱着できない代物ですが、
このように、SmallRigのノブ付きネジでサクサク取り付け、サクサク外せます!

バッテリ蓋と干渉しているため、出先で着脱することが多いのですが、
いちいち工具を取り出さずに済むので快適です!

なお、上の写真で付いているのは、紹介している製品とは長さが異なるタイプのものです。
こちらはフィニッシュ精度が高いので、もしかしたら個体差が激しいのかもしれません。


以上、SIGMA fpと絶対合わせて買いたいアクセサリー SmallRig |ノブ付き1/4インチネジ(Amazon) のご紹介でした。

みなさまのSIGAM fpライフに幸あれ!